難病だって。ゆるゆるらいふ。

病気に負けない私の生き方

【難病開示】新卒女子大生の就職活動が成功した4つの手順

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出典:pixabay.com

難病でなくとも持病を抱えている方やそのご家族、「就職できるのかな」と不安になりますよね。わたしも、その一人でした。

わたしは21歳のときに全身性エリテマトーデス(以下「SLE」と省略)という国の指定難病を患い、それから半年もしないうちに就職活動をはじめました。はじめたばかりのころは、不安だらけで「一生はたらけないかも」なんて悩んでいました。

SLEは自己免疫疾患のひとつで、名前のとおり全身が侵される病気です。そのため、「だるさ」「微熱」などの全身症状が強く出ます。体調管理もうまくできないことに加え、月に一度の通院が必須なので、就職活動での伝え方には悩みました。

たくさん悩みましたが、2021卒のわたしは3月末(3年次)の時点で就職活動を終えることができました。今回は、わたしが実践したことをおはなしします。

SLEが発症したときのことは、こちらのブログを参照してください。

 

www.konatsurism.work

<その1> なによりも大切な病気の理解

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出典:pixabay.com

就職活動をはじめる前に、なによりも大切なことは「自分の病気の理解」です。病気といっても、その症状はひとそれぞれです。

病気の理解をする方法

①「基本的な症状」「できないこと」「悪化要因」など詳しく書き出す。

②それをもとに、仕事の条件を書き出す。

頭の中で考えるだけよりも書き出したほうが理解につながるので、できるだけ書き出すようにしましょう。

わたしの病気の理解

「基本的な症状」

倦怠感、微熱、関節痛、ときどき腹痛、吐き気

「できないこと」

身体に負担がかかること(力仕事や立ち仕事など)、外回りの仕事

「悪化要因」

日光・紫外線、ウイルス感染、ストレス・疲労

「仕事の条件」

 ・外勤なしのデスクワーク

・残業がすくないこと

・休みがとりやすいこと

・転勤がないこと

 <その2>自分の「すきなこと」をさがす

病気の理解ができたら、つぎにすることは「すきなこと」探しです。「病気でも雇ってくれるならどこでもいい」と考えている時期もありましたが、心の健康を考えると、好きなことをするほうが良いのは言うまでもありませんね。

ただし、「すきなこと」ばかりにこだわりすぎないように注意が必要です。<その1>で考えた「仕事の条件」と「すきなこと」のちょうど良いバランスを考える必要があります。

「すきなこと」を探すのには様々な方法があると思いますが、今回はわたしが実践した方法をご紹介します。

 インターンシップに参加する

インターンシップとは、いわゆる職業体験のことです。期間は半日から一年以上と様々あります。インターンシップに参加すると、その業界の動向や企業の事業について知れるだけではなくて、社員さんとはなして仕事内容も知ることができるのでおすすめです。

わたしが参加したインターンシップ

海外インターンシップ/アパレル(企画・販売)/小売店マーケティング/携帯ショップ販売員/ITベンチャー/物流(通関・配車)/コンビニエンスストア など

わたしは約10社のインターンシップに参加しました。インターンシップ参加企業の選び方は、純粋に「行きたいかどうか」で決めました。この経験を通して、「すきなこと」が徐々に見えてきました。

気になる仕事をしている社会人と話す

インターンシップに参加して見えてきた「すきなこと」が自分にできるのかどうかを確かめるために、つぎは実際にその仕事をしている社会人と話してみましょう。そういう人が身近にいれば話が早いのですが、わたしの場合はいませんでした。そこで、以下のアプリを利用していました。

Matcher

LINK:matcher.jp

このアプリは就活生と社会人のマッチングアプリです。マッチングアプリといっても、すごく健全なものです。社会人の方々の会社名を確認できるようになっており、安心してお使いいただけます。会社の業務の一貫として登録をされている方もいますが、そうではなくてボランティアで登録されている方もいらっしゃいます。

わたしは、気になっていた会社の方(ボランティア)とマッチングできました。Skypeで会社の実態(残業・有給など)だけでなく、難病のサポート体制など幅広く教えていただけました。結局、わたしには合っていないということで選考はうけていません。

ホームページの情報だけではわからないこともあるので、このようなアプリを利用するのもおすすめです。

<その3>自分に合う企業にエントリーする

<その1><その2>で仕事の条件と好きなことについてしっかり理解できたと思います。わたしは自己分析のなかで、もちろん好きなことは出てきたのですが、それよりも「体調を優先して病状を安定させたい」というきもちに気づきました。(ただし、雇ってくれるならどこでも良いということではありません。)

なのでそのきもちを考慮して優先順位を考えて書き出してみます。

①デスクワーク②残業が少ないこと③社風がよい④ノルマがすくないこと⑤転勤がない⑥海外と関われる⑦人事関係のしごと

わたしは地元就職を希望していたので、①~⑦の希望があてはまる地元の企業をいくつか絞って選考をうけました。エントリー数はおおよそ20社くらいで、実際に選考に参加したのは5社です。

<その4>選考開始、難病開示はどうする?

難病開示は選考のどのタイミングでするのか?

 難病開示については様々な意見があると思うので、このことは後日別の記事でアップさせていただきます。ちなみに、わたしは2社は難病開示をして就職活動を行いました。

わたしの場合の難病開示のタイミングは、聞かれたとき、もしくは聞かれなかったら最終選考直前です。

難病開示したときの面接官の反応は?

①不採用の保険会社

伝えたタイミング…最終面接直前

入院歴があることは履歴書にてお伝えしていましたが、詳細についておはなししたのは最終面接直前です。「症状」「できないこと」などのほかに、「うちの仕事きついですけど大丈夫ですか?」とも尋ねられました。

すこし冷たい言い方に感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、わたしは体調を気遣っての言葉だったととらえています。

不採用だったことは残念ですが、外回りの営業が多い仕事らしい(選考前には聞かされていませんでした…。)ので体調を考慮すると良い結果だとも考えられます。

 ②内定の販売代理店

伝えたタイミング…面接途中

事前にお伝えするタイミングがありませんでしたが、面接途中に健康状態を尋ねられたのでそのときにお伝えしました。保健会社同様、病気について詳しく尋ねられました。

この企業様からは、後日お電話で内定のご連絡をいただきました。「できないことについては配慮するので、遠慮なくおっしゃってください。」とも言っていただけたので安心しています。(もちろん就職は不安だらけですが…)

ちなみに<その3>で書いてある希望条件にほとんどあてはまっている会社です。働き始めないとわからないことも多いですが、今のところは不満はありません。

<まとめ>わたしが内定をもらえた秘訣

 さいごに、わたしが安心できる企業に内定をもらえた秘訣は「自分についてしっかり理解できたから」です。自分が何を大切にしているのか、何が好きなのか、できないことは何なのか、しっかり理解して企業様にお伝えできたことが大きな理由だと思います。

給料や休日、やりがいなど仕事に求めることは人それぞれちがいます。自分が一番納得できるような会社選びをしましょう。